LA TETE D’UN HOMME 
(モンパルナスの夜)  1933年・フランス

2021年8月15日(日)  セルDVD

監督  ジュリアン・デユヴィヴィエ
主演  アリ・ポール

感想
ネットで少ないながらもひとさまのご意見を読んだら
けっこうな高評価でびっくり仰天!

私的にはメグレ警視と言うとルノワール監督の
「十字路の夜」をどうしても思い出してしまい
それと比べるわけではないけど
この作品は悪くはないけど、そんなに良くもないと思いました。

一番いけないと思ったのは、あのおとりさんが
田舎の方で小さい子のパンを盗ってお父さんたちに捕まったのに
そのあとどうなったのか、全く何の描写もなかったことです。
片手落ちと言いうか?

あの真犯人は東欧人役でしたが、アジア顔でちょっと違和感。
ロシア人のようでした、時期的にソ連人ではなさそう?

メグレさん役はうまかったし、部下の死に涙が。。。
悪い女性の女優さんはツンとしていやねえ・・・役だけど(笑)。
歌手の声は(終盤に出演もしていたけど)ダミアさんだそうで
ピアフさんではなかったです。

推理は良くてもああいう逃がし方(泳がせ方)ってどうなん?
やるならちゃんとやらないと、重要な人が自殺ではねぇ・・・。

序盤の事件を起こすまでのあれこれが
ちょっと有り得ない軽さで・・・。
そしてラストの成り行きがねえ・・・。
それらで、私にはどうしても良い作品とまでは思えなかったです。
(悪くはない)





この映画の結末

金持ちの甥は追いつめられて自殺した。
それを聞いた女が真犯人を指摘して、つかまえようとした
メグレの部下が刺されて死んだ。

追いかける警察、真犯人は逃げおおせるかのように走ったが
とうとう乗り合いバスにひかれて死んだ。



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