父ありき  1942年・日本

2021年3月14日(日) 夫のDVD
監督  小津安二郎
主演  笠智衆

感想
戦前の作品を戦中と戦後にカットざんまいされたらしく
プロパガンダになるかならないか、中途半端な作品で
普通のドラマと考えても設定がおかしすぎてね(笑)。

まあでも、監督ご自身がお父さんと離れて暮らしていたので
そういう深い想いはあるのかもしれないね?

でも、寄宿学校に入れて自分は東京で稼ぐって
その街でも仕事はあったような気が?
まあ、教職を辞した理由から考えて
真面目過ぎるんだろうけど・・・。

関口宏父は若かりし頃もイイ感じですなあ・・・。
元同僚の娘との件は分かりにく過ぎる。

でも、後年の名作で出るシーンが
洗濯ものや子供の表情や、列車の後ろ姿や
いろいろと垣間見えたのは楽しかったかな?

あの息子役の子役君は可愛かったなあ。





この映画の結末

息子が徴兵検査で帰省して1週間で父は倒れて死んだ。
元同僚の教師や教え子たちも看取りに参加した。

ラストシーンは、父の骨壺を棚に置いて
婚約者と一緒に秋田へ向かう、
もっと父と暮らしたかった涙のあふれる息子だった。



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