再見  PARTIR REVENIR  
(遠い日の家族)  1985年・フランス

2021年3月9日(火)  ザ・シネマ
監督 クロード・ルルーシュ
主演 これはジャン=ルイではなく、アニー・ジラルドですね

感想
初見時感想に書いたようにDVDになっているようですが
今回はオンエアで、良いチャンスでした♪

深い良い映画でしたね☆
いかにも映像詩人のルルーシュらしくて
やっぱ一番昔から、一番ずっと好きな監督なんだと思います♪

1920年代の薬局
1940年代の戦争直前のパリ
戦中のリヨンから田舎へ
そして密告、収容所、帰れたのは娘だけ・・・。

役者を見ると、あのピアニスト本人が兄を演じていたようですし
1985年に再会というのは
精神科医の父親のいうところの
「生まれ変わり」かどうかは分からないけど
重要なのは、それを彼女が信じている事ですね。

きっと、ヨーロッパ中に、日本でもそうかもしれない
何十年も会えなかった人に、その人ではない人だけど
その人と信じての再会・・・戦争は恐ろしいですね。

序盤の車を流すだけのシーンは、特徴だよね。
そして、映像化された小説という形が素敵です。

密告者の気持ちは分からないとは言い切れないので
悲しいです・・・そしてパリの管理人も
天罰だったんでしょうね・・・怖い目線・・・
収容所から帰った人は少なくても、帰った数だけの
そういう事がね・・・きっとね・・・。

今も戦争ではないけど、疫病がやっぱりヨーロッパは
ちょっと他の地域と違う気がするから・・・
学ばないとね、って偉そうには言えないけど。

保存版です、ルルーシュの作品全部オンエアしてほしい!



初見時の感想は → こちら





この映画の結末

パリに戻るサロメ、バンサンの母が乗ったので
バンサンも感じることがあり、飛び乗った。
彼は知っていたのだ、密告者が母だったと。

サロメに告白して、夫はサラに、
息子はあなたに取られたから精神が病んだと。

そして密告者は列車から飛び落ちて死んだ。
また、パリのアパートで管理人に迫った時、
何もしないのに窓から落ちて死んだ、天罰だ。

1985年、製作者に問われ、彼は家でテレビを見ているという。
サロメはバンサンと結婚したのだ。
そして兄に瓜二つのピアニストの曲を聞き入っている。
コンサートで、彼の婚約者の隣で。

ラストシーンはオーケストラをひいて。
その後のエンドロールで名前が出るところは
田舎のお城に4人が着いたシーンを利用していた。