の・ようなもの  1981年・日本

2021年9月8日(水)  日本映画専門チャンネル

監督  森田芳光
主演  伊藤克信  秋吉久美子

感想
この映画は森田監督の商業用デビュー作と知っていたけど
今まで見る機会がなかったです。
今年はもう逝去後10年になると知り、ギョッとしました。
本当に惜しかったですね・・・。

最近他界された澤井監督は80歳を過ぎていたから
まあまあ良いというわけではないけど
やっぱり森田監督は、早かったね(涙)。

で、秋吉久美子はよく演じていたけど、主演ではなかったですね。
ソープ嬢っていう名称も、その建物や中の描写も
他のテレビドラマとかで見たよりも、綺麗に
でも、きちんと描写されていたように?思いました。

落語界については、他の映画やテレビ番組でも見ているけど
この映画では人間関係とかに重きを置いていたので
実際の稽古とかのシーンが少なかったので、ふーんという感じ。
それでも、今は亡き内海桂子・好江など、スターの若かりし頃?を
見られてなんか面白かったし、将棋の人もね、加藤治子も懐かしかった。

団地や高校の感じや、他の全ての表現は、
私の二十歳のあの頃のそのまんまで、
いつも通りにギュッと来ました。

そうそう、序盤におにぎりを素手で握っていて
汚いなあと思いましたが、昭和の頃はそういう人が多かったですね。
(私の母は型を使っていました、私は最初からラップでした)

エリザベスの住んでいた部屋や暮らし向きは今では普通程度で
「炎の肖像」より少し後になるんだけど、両方とも見てきたからね・・・。
やっぱ70年代だよ!(私にとっては73年から80年代初めです)

・・・伊藤さんは今でもちょいちょい見るし、
俳優たちも落語家たちも、監督もデビュー作で
これから始まる80年代を走る感じが
すごい勢いなんだなあって思いました!





この映画の結末

先輩(尾藤イサオが演じた)が真打に昇格し、
皆でビヤガーデンを借り切ってお祝いの会をする。

その頃、エリザベスは新しい土地へと越して行った。

団地や高校の皆さんは特に描写なし。



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