殿堂入り  泥の河  1981年・日本

2021年8月21日(土)  初見時のBS3

監督  小栗康平
主演  6人だね~  

感想
初見時も再見時もすごく良い映画で
「人情紙風船」を再見した後でも
この映画が邦画ナンバーワンだと思っていたけど、

今回色々な作品を再見や再々見している中で思うのは
「雨月物語」が一番のような気がするという事です。

もちろん4Kでキレイだったこともあったけど
いろいろなことを詰め込んでいたから、というのが一番大きな理由です。

まあ、今後もいろんな作品の再見を続けるから
どうなるのかは分からないけど、ともかくこの映画の評価は、
良いけどもちろん、でも、前ほどは思わなかったという感じです。

・・・きっちゃんは、お母さんのあの場面を見たことあって
それを、わざと、のぶちゃんに見せた気がしました。

もちろん、ぎんこちゃんも分かっている
(もちろん正確には分からない)のでしょう、
だから夜はウロウロしているんだろうし・・・。

のぶちゃんがそれを見た翌日に何も言わずに別れるのは、
やっぱりどんなに貧しくても両親に愛されて幸せに暮らしる子には
分からない事があるんだと、

あの姉と弟は、数年で母親から離れ、皆不幸になると私は思うし
小学校に行かない子供を追跡しないのは
今もまだあることだしね・・・何というか
表から見る教育行政とは全然違うんだということでしょうね・・・。

のぶちゃんの父親がいなくなったのは前妻が死んだからで、
他の人と共に舞鶴まで見送ったからだと思うし、
母親がるんるんだったのは、それを知ったからだと思う。

るんるんで哀しいけど、それがこの女の正体だけど
「母親として」ではないのだから、
のぶおには生涯分からないままかもしれないね・・・。



初見時等の感想はこちら

泥の河(81・日) ・・・ 2-1262 
泥の河(81・日)(2回目) ・・・ 2-1262 





この映画の結末

きっちゃんのお母さんのしていたことを見てしまった翌日、
あの船は去ってゆく。
どこまでも追いかけるが、きっちゃんと呼ぶが、
誰も出てこず、とうとう追いかけられないところで見送る。



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